20世紀は、「結婚し、一戸建ての家を買い、子どもを持ち、大企業で勤め上げる」という決まった価値観の中で生きていていればうまく行きました。
しかし、21世紀はインターネットの発達により、ゲーム実況者や、ブロガー、ライブストリーミングで稼ぐアイドルなど、「好きなことで生きる」人が増え、生き方の選択肢が広がってきています。
この選択肢の多さから情報の取捨選択ができず、好きなことが見つからない社会人が増えてきています。
「好きなことがないまま社会人になってしまった…。」
「仕事も楽しくないし、趣味もない…。」
「このまま人生を終えると思うとゾッとする…。」
情報があふれる時代に私たちはどのように、生き方を選択していけばいいのでしょうか?
世界で250万部のヒットを出した、スイスのベストセラー作家ロルフ・ドベリさんの著書“Think Clearly”を元に、好きなことがない社会人が変えるべきたった3つ思考を紹介したいと思います。
最新の学術研究から導いたより良い人生を送るための思考法を、僕の経験と紐づけてわかりやすく解説していきます。
記事の終わりには、読者限定の特典もあるのでぜひ最後まで読んでみてくださいね!
好きなことがない社会人が変えるべきたった3つの考え方
まず、好きなことがない社会人が変えるべき3つの思考について述べていきたいと思います。具体的に好きなことを見つける方法を知る前に、そもそもの考え方を見直していきましょう。
①思考主義→行動主義
昔の僕は口だけ人間でした。
やりたいことのアイデアはあるけど、実現可能性や本当にやりたいのかに悩み、結局何もせずに終わると言うことがよく起きていました。
「無人島でサバイバルしてみたい」
「世界一周旅行をしてみたい」
「ギターを始めたい」
やってみたいことを語るだけで、実際には行動に移しませんでした。
そのせいで興味があることが深まらず、好きなことがないと嘆いていました。
Think Clearlyの著者ロルフ・ドベリさんはこのように述べています。
“頭の中で検討を重ねることは、意味がないわけではない。短期間でも集中して考えれば大きな気づきはある。
しかし、時間とともに新たに気づきが得られる認識はどんどん小さくなり、すぐに思考は「飽和点」に達してしまう。“
要するに考えるよりも行動しないと、新たな気づきは得られないということです。
画家のピカソも、“何を描くかは描き始めてからしかわからない”と、とりあえず行動することの大切さをのべていました。
「好きなことがない」と考えている間に、色々行動して試してみることで、やりたいことを描いていけるようになります。
僕自身も社会人になってからは、「やらないと分からない」という言葉を口癖にして、色々行動してみることにしています。
例えば、アウトドアでキャンプを始めてみたり、いろんな国に旅行に行ったり、ギターを勉強して人に教えてみたり。
やってみたことで、自分が本当に好きなことだったかどうかが鮮明にわかるようになりました。
②スタート技術ではなく、修正技術を磨く
いきなりですがクイズです。
今あなたが、東京発大阪行きの飛行機に乗っているとします。
飛行中、機体が予定されたルート上を飛んでいるのは、飛行時間全体の何%くらいだと思いますか?
・
・
・
正解は、
なんと0%です。
飛行機の窓際の席から翼のふちを見ていると、「補助翼」がしきりに動いていることがわかります。
補助翼の役割は飛行ルートを絶えず修正することにあります。
自動的に予定位置と現在位置のズレを認識し、翼に修正指示を出しているのです。
人生は空と同様に変化していくものです。
しかし、僕たちはキャリアも恋愛も家族との関係も、最初から完璧なものを目指してしまいがちです。
僕も完璧なキャリアを歩もうと、自己分析ばかりしていた時期がありました。
しかし、実際にキャリアを歩んでいくうちに全然違う方向に行こうとしている自分に気づきました。
大手の教育系の企業に入ると思っていたのが、今やアメリカのコーチングの資格をとったり、フィリピンのNGOでキャリア支援をしたりしています。
人生はお客さんを乗せる飛行機と違い、何度も離陸&着陸することが可能です。
やってみて違うと思ったらどんどん修正していいのです。
変化の多いこの時代では、むしろその修正に慣れることの方が、やりたいことをすぐに見つける力よりも大切だと言えます。
③早期判断をせず、十分な選択肢を検討する
ここまでは行動することの大切さを述べてきましたが、一方いろんな選択肢に触れてみることも大切です。
あなたがプロダクションのオーナーでアイドルを雇うとします。
その時5人の面接をして採用を決めるのと、100人の面接をして採用を決めるのと、どっちがより求めているアイドルを雇うことができるでしょうか?
いうまでもなく100人面接した方がいいですよね。
母集団の数が多ければ多いほど、よりいい選択肢に出会える可能性があがります。
しかし、人生の決断において多くの人が早期判断をしたがります。
なぜなら、いろんなことを試そうと思えばその分手間がかかり面倒だからです。
就活の面接も10社くらいしか受けなかったり、恋人探しもたくさんの人とつき合う前に一人に決め結婚したりします。
世界は私たちが思っているよりもずっと広く多彩で、いろんなものを含んでいるのにも関わらず、面倒だからという理由だけでいろんな選択肢を試しません。
僕も社会人になって、やりたいこと一つに選択肢を絞ろうとした時は、視野が狭くなって好きなことが義務のように感じて楽しくなくなった時がありました。
Think clearlyの著者ロルフ・ドベリさんも、このように述べています。
大人になってからの最初の数年間で重要なのは、お金を稼ぐことでも、キャリアを積むことでもない。「人生の全体像を把握すること」だ。
若いうちはいろんなことを試し、年をとってから関わることを絞ってみよう。その頃にはあなたはもう、自分の好みをしっかりと把握できているはずだから。
このように早期判断せず、十分な選択肢を把握することが人生をより豊かにしてくれると彼は言っています。
行動をしながらも、いろんな選択肢に目を向けてみることも大事ですね。
できるだけたくさんの”アイドル”に会ってみてはいかがでしょうか?
死ぬ前に後悔しない天職を見つけるための動画講座
米国のコーネル大学が臨死病棟の患者に、「人生で後悔していることは?」と聞くアンケートをとりました。
そこで最も多く出たのが、「理想のキャリアを歩めなかったこと」だと言われています。
つまり、「この仕事をしたかったのにできなかった。」という過去が人生最も大きな後悔になるということです。
私自身大学のとき就活が嫌になり、うつになり、引きこもった経験がありました。スーツを着て自分の意見を曲げて企業に入っていく就活生の姿が、人間をあきらめたロボットのように見えて怖くて逃げました。
周りは就活を成功させていく中、自分は何もできず、劣等感を感じる日々。お先真っ暗だと思い、毎日のご飯の味もしなくなり人生に絶望していました。
そんな時に自分をなんとか変えようと、キャリアや職業選択に関する海外の本や論文を1000以上読みあさりました。
「どうしたら自分の人生は変えられるんだろう?」そんな思いで毎日いろんな本を読みました。
そんな中、ピークパフォーマンスで有名なBrad Stulberg氏の、Passion Pradoxという本に出会い、「いきなり天職を見つけようとしてはいけない」ということを学びました。
最初から天職を見つけようと必死になると、期待値があがりすぎて仕事のつらい側面に直面したときに、その仕事が嫌いになってしまうということが書かれていました。
天職を見つけようとしたら、天職ではなくなる。
そんな矛盾があることを私は人生で初めて知りました。
小学校の時から「夢はなに?将来の仕事は?」と聞かれ続けて着た自分にとって、天職を見つけようとしてはいけないというフレーズは衝撃でした。
そこから私は、情熱を見つけようとするのではなく、情熱の種となる自分の強みや興味を育ててみようという意識に変わり、元々旅で好きになった東南アジアで得意な英語を使っていろんなことに挑戦しようと思うようになりました。
スラムから英語教師を輩出する事業、職業体験のイベント、奨学金スピーチコンテスト。現地のベンチャー企業に入って死に物狂いで活動してきました。
現在は、フィリピンの大学での人材育成の授業や、エコビレッジという持続可能な村の開発に関わりながら、毎日楽しく働くことができています。
このように就活うつから自分らしいキャリアを歩めるようになった経験から、同じように仕事で苦しんでいる人のために、死ぬ前に後悔しない天職を見つけるための講座を作りました。
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