「プライドと自尊心の違いってなに?」
「プライドを捨てて、自尊心を高めるにはどうしたらいいの?」
僕自身も昔はプライドのかたまりで、職場で怒られるたびに、傷ついたり攻撃的に返事をしたりしていました。
その結果、職場ではからみにくい人となり、結果人間関係をうまく作れませんでした。
そんな僕も海外で働きはじめてから、プライドと自尊心の違いに気づき、ガチガチだったプライドを捨てることができました。
この記事では、そんな僕の経験をもとに、
・プライドと自尊心の違い
・プライドを捨てて自尊心を高める方法
について紹介したいと思います。
プライドと自尊心ってそもそもなに?
僕がフィリピンで学校の経営に関わり始めたころの話です。
現地人の同僚たちが飲みの場で、ふざけたり踊ったりしているのをみて、最初はなんであんな恥ずかしいことが人前でできるんだろうと思い、質問したことがありました。
こう言われ、踊ってバカにされることを恐れている自分のプライドに気づきました。
このあと真面目なぼくは、プライドと自尊心のルーツについて、英語の論文やWEBサイトで調べていました。
そうするとこのような違いがあることがわかりました。
プライド(Pride)
→フランス語のPrud(勇敢な)という言葉を、イギリス人が、「傲慢な」と英訳したことがきっかけで出来た単語。
「勇敢さ」という意味合いよりも、他者に対して自分が優位であることを示す「傲慢さ」という意味合いが強く残っています。
一方、
自尊心(Self-esteem)
→字の通りSelf(自己を)-Esteem(尊敬・尊重する)こと。
他者が自分をどう思うかよりも、自分がどう思うかに焦点になっていることがわかります。
つまり、僕が持っていたのは自分が人にバカにされず優位に立ちたいという傲慢さ(=プライド)で、フィリピン人の同僚たちが持っていたのが自尊心だったのです。
プライドと自尊心の違いポイント
考え方の軸が、他者にあるのがプライド、自分にあるのが自尊心。
プライドと自尊心の5つの違いとは?
では、プライドと自尊心についての行動や考え方の違いについて紹介していきたいと思います。
①プライドは「敵」、自尊心は「仲間」
プライドを持っている人は、他者の評価に常におびえています。
ダンスをして、笑われるのではないかとおびえていた僕はまさに他者からの評価におびえていたと言えます。
他者は常に自分を評価してくる存在だと思っているので、対人関係を敵としかとらえられていないのです。
評価を下してくる面接官や審判を味方や仲間だとは思いにくいですよね。
一方、自尊心を持っている人は対人関係を仲間ととらえます。
自分の軸で自分を尊重しているので、他者が何か評価をしてきてもゆらぐことはありません。
僕の同僚はダンス下手だと思われても、楽しんでいる自分を愛しているので気にしないんですね。
このように他者を評価してくる存在(=敵)とはとらえないので、一緒に頑張ったり楽しんだりする「仲間」として他者との関係を築いていくことができます。
プライドと自尊心の違いポイント
プライドがある人は対人関係を敵でとらえ、自尊心がある人は仲間でとらえる。
②プライドは弱みを受け入れない、自尊心は受け入れる
プライドが高い人は自分の強みだけを見て、自信を保とうとするので、自分の弱みはできるだけ隠そうとします。
例えば、僕の場合「ダンスなんかやったことなくて下手な自分」をさらけ出すのが怖くて、高みの見物でフィリピン人のダンスを見ていました。
一方自尊心のある人は、弱みを受け入れてありのままの自分を認めています。
フィリピンの僕の同僚は、平気で人前で自分をバカに見せて笑いを取ろうとします。例えば、自分の体型が太いことを利用した自虐ネタを平気でやります。
体型が太いこと(=本人にとってはおそらく弱み)を受け入れ、それを笑い飛ばしていきています。
要するに、プライドが高い人は自分の弱みを受け入れられず、自尊心がある人は弱みを隠そうとせずにありのままで生きていると言えます。
プライドと自尊心の違いポイント
プライドがある人は弱みを無視し、自尊心がある人は弱みを受け入れる。
③プライドは挑戦を恐れ、自尊心は挑戦し続ける
弱みを受け入れられていないプライドの高い人は、自分の失敗を恐れます。
失敗することで他者からの評価が落ち、自信を失ってしまうからです。
例えば、新規事業を企画するチャンスがあっても最初に手をあげることはありませんし、自分が知らないダンスをすることもありません笑
自信を失うくらいの挑戦なら、やらずに現状維持をしようとします。
一方、自尊心のある人は自分の弱みを受け入れているので、失敗を恐れません。
失敗して他者になんと言われようが、自分を尊重しているので傷つかないからです。
なので、挑戦を恐れずに新規事業を企画する勇気があるし、ダンスはもちろん率先してやります。
プライドと自尊心の違いポイント
プライドが高い人は失敗を恐れ、自尊心が高い人は恐れず挑戦する。
④プライドは常に物足りない、自尊心は今で十分
プライドが高い人は自分の弱みを認められていないので、それをカバーしようと常に努力をします。
それ自体は悪いことではないのですが、際限なく弱みを見つけてしまうので、キリがないのです。
「自分は経理が苦手だ…」
「営業も苦手だ…」
「電話対応も苦手だ…」
このように常に物足りないという感情を持って生きています。
一方、自尊心がある人は弱みを受け入れられているので、いま現状の自分の能力やあり方を認め、そこから努力しようとします。
なので、自分の弱みよりも強みを伸ばそうと努力します。
「自分は事務作業や企画書を作るのが得意だ」
「よし、これを伸ばして活躍するぞ」
このようにありのままの自分で人生を生きようとするので、心は常に満たされています。
プライドと自尊心の違いポイント
プライドが高い人はいつまでも満たされず、自尊心がある人は今に満たされている。
⑤プライドは人を遠ざけ、自尊心は人を引き寄せる
プライドが高い人って近寄りがたいですよね?
ちょっとでもいじったら攻撃的に返事をしてきたり、指摘したら傷ついて落ち込んだり。
ドラえもんのジャイアンに歌が下手だと言ったら、ものすごく怒りますよね笑
人間関係を敵としてみているので、それが相手にも伝わり近寄りがたくしてしまうのです。
逆に自尊心を持っている人は弱みを受け入れ、自然体なので、恥もさらしますし、それも笑って人に話します。
対人関係を敵ととらえていないので、人も近寄ってきやすいのです。
このように、プライドを持っていると人を遠ざけ、自尊心を持っていると人を近づけるということが言えます。
プライドと自尊心の違いポイント
プライドが高い人に人は近づかない、自尊心が高い人に人は近く
プライドを捨てて、自尊心をつけるには
では、プライドはどうやって捨てたらいいのでしょうか?
Googleでもいろんな記事が出てきますが、何をやっていいのかが結局わからないことが多いです。
なので、このブログでは最も効果のあった5つの方法を紹介しています。
ここでは少しだけ触れておきます。
高いプライドを改善する5ステップ
1自分の嫌なところを書き出し受け入れる
2直したいものは改善する
3周りを受け入れる
4周りと協力する
5マルバツ感覚をやめる
5つのステップの具体的なやり方は、プライド高い性格を直したい! 本当に効いた5つの改善ステップご覧ください。
僕が実際に試した方法のなかで、最も効果的だったものだけをのせているので、ぜひ見てください。
何十年と生きてきて固まったプライドをほぐしてあげるのは、簡単なことではないです。
ストレッチで体を柔らかくしていくように、ゆっくりと時間をかけて行うものです。
ぜひ、プライドを捨てて人生を生きやすいものにしていきましょう。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]