「コーチングを受けるべきかカウンセリングを受けるべきか悩んでいる」
「コーチかカウンセラーかどっちになろうか悩んでいる」
本記事では、このような悩みを持つ人に向けて、コーチングとカウンセリングの6つの違いと3つの共通点について解説していきます。
大学で臨床心理学を勉強し、現在は本場アメリカのコーチング資格を持って活動する僕の知識をもとに書いているので、信用できる内容になっているかと思います。
初心者の方でもわかりやすいように解説していきます。
記事の終わりには、読者限定の特典もあるのでぜひ最後まで読んでみてくださいね!
コーチングとカウンセリングの6つの違い
まず、大まかにコーチングとカウンセリングの違いについて以下の6つの観点で解説していきたいと思います。
①目的
②アプローチ
③進め方
④効果
⑤値段
⑥資格
①コーチングとカンセリングの目的の違い
コーチングとカウンセリングの目指すところは以下のように異なります。
コーチングは精神的に不調がない(少ない)状態から「目標達成」をするのに対して、
カウンセリングは精神的に不調がある状態から「通常の状態」に戻ることを目的とします。
図の真ん中の線状態が通常の精神状態だとすると、真ん中の線より上から目標達成を目指すのがコーチングで、真ん中の線にもどすのがカウンセリングだと言えます。
ドラゴンボールで例えると、コーチングとカウンセリングは以下のような人を支援することになります。
コーチング:
天下一武道会に出てベスト4に入る!
カウンセリング:
前回の天下一武道会で負けて病んでいるから、まずは通常の精神状態に戻りたい。
このように、コーチングとカウンセリングには「目指す状態」に違いがあるといえます。
②コーチングとカウンセリングのアプローチの違い
コーチングとカウンセリングのアプローチには以下の2つの違いがあります。
<1行動を促すvs 傾聴する>
コーチングでは、クライアントの話を傾聴し、本人がすべて意思決定をしていきますが、最終的には行動することに重きを置いて進んでいきます。
コーチは、「いつまでに何をどれくらいしますか?」という質問をセッションの最後に必ず行い、行動を促していきます。
一方カウンセリングでは、行動を促すことよりも、相手に話して安心してもらうことに重きをおきます。
まず、普段人には言えないことを人と共有することで、不安やストレスを軽減していきます。
下手に行動を促してしまうと、むしろ精神状態が悪化することもあるので、クライアントの話を傾聴することに徹します。
<2.未来逆算 vs 過去振り返り>
コーチングではありたい姿をイメージし、そこに向かってどういう行動をするかを決めてきます。
一方カウンセリングでは、過去どういった出来事があった結果今の状態になっているかを話しながら、解決へと向かいます。
2つのアプローチの違いをドラゴンボールで例えると、
コーチング:
天下一武道会ベスト4に入るとどういう良いことがあるのかを明確にし、行動を促していく。
カウンセリング:
どうして天下一武道会に負けて病んでしまったのかを明確にし、どうしたら病んでいる状態から回復するかをクライアント中心に考えていく。
このようにコーチングとカウンセリングでは、アプローチの仕方にも違いがあるといえます。
③コーチングとカウンセリングの進め方の違い
コーチングとカウンセリングの流れは以下のような違いがあります。
コーチングでは目指す状態を明確にすることからスタートするのに対して、カウンセリングでは過去と現状から明確にすることからスタートします。
後半のアプローチの流れ自体は似ていますが、最初のアプローチに違いがあるといえます。
カウンセリングの現状把握では、身体の状態、既往歴、家族歴、生活歴、適応状態などもしっかり確認した上で治療の方針を決めていきます。
尚、カウンセリングでは上記の流れを1回で終わらせることは少なく、現状把握を数回かけてしっかりと行うことが多いです。
④コーチングとカウンセリングの効果の違い
コーチングとカウンセリングでは、以下のような効果の違いがあります。
コーチングは行動を促していくため「行動をする上での後押し効果」がメインで見られるのに対し、カウンセリングは回復をメインとするため「精神的に楽になる効果」が見られます。
このように違いはありつつも、お互いに副次的効果として共通する部分もあるといえます。
⑤コーチングとカウンセリング値段の違い
ざっと値段やの違いをまとめると以下の図のようになります。
セッションの内容や回数なども大きく変わってきますので、これといった相場を出すことは難しいため、あくまで参考としてください。
値段を気にするよりも、自分の目的にあった分野のコーチやカウンセラーを選ぶほうが、結果が出るのに時間がかからず長期的には安くすむと思います。
コーチングの相場に関しては、コーチング費用の相場とは!? 5分でわかるあなたの適正価格をご覧ください。
⑥コーチングとカウンセリングの資格の違い
最後に両者の資格の違いについて説明しておきたいと思います。
資格の違いは以下のようになります。
コーチングは国際資格含め民間資格となっているのに対して、カウンセリングは精神医療の現場でも使われるため、国家資格となっていることが多いです。
しかし、資格はあくまでも実績の保証でしかありません。
一番大切なのは、コーチやカウンセラーの得意ジャンルや相性です。
コーチの選び方に関しては、【具体例つき】失敗しないコーチの選び方5ステップをご覧ください。
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コーチングとカウンセリングの3つの共通点
ここまで、相違点を述べてきましたが、コーチングとカウンセリングはまったく違うものではありません。
全く違うものであるという誤解が生まれないように、両者に共通する3つのポイントについてもここでは言及しておきます。
①より良い状態を目指すこと
目的の違いを表したコーチングとカウセリングのベクトルをみて見ると、同じ方向を向いていることがわかります。
両者ともクライアントが「今よりも良いと思う状態」を目指すという点は同じです。
先ほどの例を使うと、「天下一武道会でベスト4」も、「天下一武道会で負けた傷を癒す」のも、より良い状態に向かっていると言えますよね。
②使用するコミュニケーションスキル
コーチングとカウンセリング共通して必要とされるスキルがあります。
そのうち3つメジャーなものを取りあげると以下のようになります。
<コミュニケーション技法例>
・傾聴力
コーチやカウンセラーが話の途中でさえぎってきたり、真剣に聞いていない表情だったりすると安心して話せないですよね。
安心して話せない=>本音で話せない=>クライアントの理想の状態が明確にならない。と悪循環にはまります。
したがって、この傾聴力は基本スキルと言えます。
・質問力
質問を通して、答えを引き出していく力が求められます。
例えば、クローズドクエスチョン(選択肢が限られた質問)ばかりしていると、誘導尋問になってしまいがちです。
「トンコツラーメン食べたいですか?」と言った質問をしたら、食べるか食べないかの選択しかできず、「塩ラーメンを食べたい」というクライアントの望みを引き出すことができなくなります。
したがって、コーチやカウンセラーは「どんなラーメンが食べたいですか?」といったオープンクエスチョン(選択肢が開かれた質問)を中心に行います。
このようにコーチやカウンセラーがどう質問するかで、話の流れや進むべき道のりが変わってくるので重要なスキルと言えます。
・信頼関係構築力
コーチングやカウンセリングでは、本当にクライアントが進みたい道に進めるように、両者が本音で話すことが重要になります。
そこで、本音が話せる信頼関係を築く力も求められます。
例えば、自己開示をしたり、相手の存在を認めるために名前で呼んだり、目を見て真剣な表情で話を聞いたり、いろんな方法を駆使して相手との関係を縮めていきます。
③クライアントに向き合う姿勢
コーチングとカウンセリングに共通するクライアントへの接し方があります。
それは以下の3つです。
・主体はクライアントであること
「相手の中に答えはある」という前提で両者は進んでいきます。
ここでいう答えとは解決策のことではありません。
わからないということも答えに含まれます。
クライアントが自分でどうするかを考え、決めるサポートをするという点で共通していると言えます。
・クライアントには無限の可能性があると信じること
主体がクライアントであると考えるようになるためには、「クライアントは何事も達成・解決できる存在である」と信じていないとできません。
「この人にはどうせ無理だろう」と思っていたら下手にアドバイスをして、クライアントが望む方向に進むのを阻害してしまうことになってしまいます。
なので、コーチやカウンセラーはクライアントの可能性を信じることが求められます。
・話したことを外に漏らさないこと
コーチングにもカウンセリングにも守秘義務というものがあります。
話した内容を録音されたり、外に漏らされたりすると、安心して本音で話せないですよね。
「ここで話した内容を外に漏らすことはないので安心してください」ということを前もって伝えることが求められます。
コーチングとカウンセリングの違いまとめ
細々とした違いや共通点はたくさんありますが、大きな違いは以下の通りです。
コーチングは精神的に不調がない(少ない)状態から「目標達成」をするのに対して、カウンセリングは精神的に不調がある状態から「通常の状態」に戻ることを目的とします。
ただし、「どちらかを使わないと」と考える必要はなく、人生の中であなたの状態に合わせてコーチングもカウンセリングの両方を使い分けていくといいと思います。
以上、コーチングとカウンセリングの違いでした。
コーチングとカウンセリングの3つの共通点
ここまで、相違点を述べてきましたが、コーチングとカウンセリングはまったく違うものではありません。
全く違うものであるという誤解が生まれないように、両者に共通する3つのポイントについてもここでは言及しておきます。
①より良い状態を目指すこと
目的の違いを表したコーチングとカウセリングのベクトルをみて見ると、同じ方向を向いていることがわかります。
両者ともクライアントが「今よりも良いと思う状態」を目指すという点は同じです。
先ほどの例を使うと、「天下一武道会でベスト4」も、「天下一武道会で負けた傷を癒す」のも、より良い状態に向かっていると言えますよね。
②使用するコミュニケーションスキル
コーチングとカウンセリング共通して必要とされるスキルがあります。
そのうち3つメジャーなものを取りあげると以下のようになります。
<コミュニケーション技法例>
・傾聴力
コーチやカウンセラーが話の途中でさえぎってきたり、真剣に聞いていない表情だったりすると安心して話せないですよね。
安心して話せない=>本音で話せない=>クライアントの理想の状態が明確にならない。と悪循環にはまります。
したがって、この傾聴力は基本スキルと言えます。
・質問力
質問を通して、答えを引き出していく力が求められます。
例えば、クローズドクエスチョン(選択肢が限られた質問)ばかりしていると、誘導尋問になってしまいがちです。
「トンコツラーメン食べたいですか?」と言った質問をしたら、食べるか食べないかの選択しかできず、「塩ラーメンを食べたい」というクライアントの望みを引き出すことができなくなります。
したがって、コーチやカウンセラーは「どんなラーメンが食べたいですか?」といったオープンクエスチョン(選択肢が開かれた質問)を中心に行います。
このようにコーチやカウンセラーがどう質問するかで、話の流れや進むべき道のりが変わってくるので重要なスキルと言えます。
・信頼関係構築力
コーチングやカウンセリングでは、本当にクライアントが進みたい道に進めるように、両者が本音で話すことが重要になります。
そこで、本音が話せる信頼関係を築く力も求められます。
例えば、自己開示をしたり、相手の存在を認めるために名前で呼んだり、目を見て真剣な表情で話を聞いたり、いろんな方法を駆使して相手との関係を縮めていきます。
③クライアントに向き合う姿勢
コーチングとカウンセリングに共通するクライアントへの接し方があります。
それは以下の3つです。
・主体はクライアントであること
「相手の中に答えはある」という前提で両者は進んでいきます。
ここでいう答えとは解決策のことではありません。
わからないということも答えに含まれます。
クライアントが自分でどうするかを考え、決めるサポートをするという点で共通していると言えます。
・クライアントには無限の可能性があると信じること
主体がクライアントであると考えるようになるためには、「クライアントは何事も達成・解決できる存在である」と信じていないとできません。
「この人にはどうせ無理だろう」と思っていたら下手にアドバイスをして、クライアントが望む方向に進むのを阻害してしまうことになってしまいます。
なので、コーチやカウンセラーはクライアントの可能性を信じることが求められます。
・話したことを外に漏らさないこと
コーチングにもカウンセリングにも守秘義務というものがあります。
話した内容を録音されたり、外に漏らされたりすると、安心して本音で話せないですよね。
「ここで話した内容を外に漏らすことはないので安心してください」ということを前もって伝えることが求められます。
コーチングとカウンセリングの違いまとめ
細々とした違いや共通点はたくさんありますが、大きな違いは以下の通りです。
コーチングは精神的に不調がない(少ない)状態から「目標達成」をするのに対して、カウンセリングは精神的に不調がある状態から「通常の状態」に戻ることを目的とします。
ただし、「どちらかを使わないと」と考える必要はなく、人生の中であなたの状態に合わせてコーチングもカウンセリングの両方を使い分けていくといいと思います。
以上、コーチングとカウンセリングの違いでした。
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