プライドが高いせいで人生が生きづらかったり、周りにプライドが高い人がいることで疲れていたり、私たちはプライドに振り回されて生きています。
「自分はプライドが高いほうなのだろうか」
「自分がなぜプライドに苦しんでいるのか知りたい。」
「プライドが高いあの人はどういう心理なのだろうか」
人生を悩ませるプライドについて深く知り対処していくために、
・プライドが高い人の3つの強みとなる特徴・心理
・プライドが高い人の5つの弱みとなる特徴・心理
について紹介していこうと思います。
僕自身が過去プライドのかたまりだったということもあり、なぜそんな特徴や心理を持つのかを僕の体験からわかりやすく書いていきます。
そもそもプライドの正体が何か知りたい人は、プライドと自尊心の5つの違いとは?考え方や行動はどう違う?をまず読んでみてくださいね。
プライドが高い人の強みとなる特徴・心理3つ
プライドが高いことは完全悪というわけではありません。
プライドが高いことをいかすことで、それが人生にポジティブに働くこともあります。
では、どのような強みとなる特徴や心理を持っているのでしょうか?
①一度言ったことはやりきる
プライドが高い人は、他人の評価で自分の価値が決まると考えています。
そのため、自分が言ったことができないと、他人から価値がない人間だと思われてしまうことになります。
僕の場合は、職場で目標設定をしたときは、それを誰よりも真剣に考え、達成しようと努力をしていました。
例えば、僕は英語の語学学校の広報をやっていたのですが、
「〜日までに〜個の広告をうち、〜人にリーチする」という目標を立て、それをどうやって達成するかを徹底的に調べて実践し、達成することができました。
このように、自分の価値を下げないためにも、約束したことは守ろうとする傾向にあります。
「一度言ったことはやりきる」という力は学校や職場では、信頼を勝ち取る上で重要な強みだといえます。
プライドが高い人の強みとなる特徴・心理①
他者からみた自分の価値が下がることを恐れるため、一度決めたことはコミットする力がある。
②常に上昇志向
プライドが高い人は、人に認められるために、自分の価値を常に高めたいという願いがあります。
それゆえ、
「こうなりたい!」という理想が高く、常に成長しようと努力することができます。
僕も、社内でのプレゼンテーションがあるときは、TEDトークという世界のプレゼンターの動画をみて、マネをして練習をしていました。
常により価値ある人間になりたいと願っているので、いつまでも学ぶことをやめないという特徴を持っています。
これは昇進や、自己実現をしていく上では必要不可欠なスキルだといえます。
プライドが高い人の強みとなる特徴・心理②
常に自分の価値を高めるための努力ができる上昇志向!
③頼りがいがある
①一度言ったことはやりきること、②常に上昇志向ということから、周りからは頼れるリーダー的な存在や立ち位置にいることが多いです。
人が困っているときに人一倍その人のためにサポートをしたり、はっきりと意見を言ったり。
僕自身も、中学〜高校までラグビーの副キャプテンや、学生団体の立ち上げなどを積極的にひっぱってやっていました。
自分が正しいと思いたい(=自分の意見を押し通す)傾向があるので、ワンマンになりがちですが、仕事ができるイメージで周りからはみられています。
それゆえプライドが高い人は責任のある立場についている人が多いでしょう。
プライドが高い人の強みとなる特徴・心理③
コミット力・上昇志向から、他者からは頼られるリーダー的存在としてみられている。
プライドが高い人の弱みとなる特徴・心理5つ
今度は逆にプライドが高いことで、人生が生きづらくなる特徴や心理を紹介していきたいと思います。
①人よりも常に優位に立ちたい
プライドが高い人は自分の弱みや失敗を認めることができないことが多いです。
弱みや失敗がさらされると、他者にとっての自分の価値が失われるためです。
また、対人関係を勝ち負けでとらえているので、他者よりも常に優位にたちたいと考えてしまいがちです。
①−1自分の非を認めない
自分の弱みや失敗がさらされることを恐れるので、なにか失敗をしたときに、謝らずに人のせいにしたり、事実を曲げて否定したりします。
非を認めることは、自分の価値がないがないと宣言することなので、辛いのです。
僕も昔社内のグループチャットで上司に企画の不備を指摘され、それにかみついていったことがありました。しかし、ただの経験不足で企画書の主旨が不十分なだけでした。
周りにその姿をみられ、結局論破され、落ち込んだ経験でした。
素直に非を認めればいいものを、自分の価値を守るために認めず攻撃的になってしまいがちです。
①−2マウントをとる
何か議論になったときに、少しでも相手の論点がずれていたり、間違いがあったりすると、すぐに指摘する傾向があります。
また自分の意見や主張が正しいと信じているので、押し通そうとしてしまいます。
潜在的に対人関係を常に敵としてとらえているので、常にマウントをとろう(=他社よりも優位に立とう)としがちです。
僕も小さい時から「人のあげあしをとるな!」とよく親に注意されたものです。
プライドが高い人の弱みとなる特徴・心理①
対人関係を敵ととらえ、人よりも優位に立ちたいので、自分の弱さや失敗をさらそうとしない。
②融通がきかない
②-1 一度決められたことが変えられない
プライドが高い人は、自分の考えが正しいと思いがちなので、途中で方向転換することが苦手です。
僕の場合は、一度決めた目標ができると、猪突猛進して行くので周りの意見や正しい情報に耳をふさぐ傾向がありました。
正直今も抜けていないのですが、目標にコミットする力が強い分、間違えたと気づいてから回復するのににかなり時間がかかります。
一度決めたことを変えることは、自分の意見を否定することになるので、正しいと盲信してしまうのです。
②−2完璧主義
プライドが高い人は何ごとも100%でやりきらないと気が済みません。
これは準備や仕事をきっちりやるといういい側面もあるのですが、細かいことがずっと気になって、不安がなくなりません。
「完璧であること」=「他者にとってすごいと思ってもらうこと」だと思い、自分の価値を下げないためにやっていることが多いです。
僕自身も、ブログを昔書いていたころは少し論点がずれていたら1から書き直したり、誤字脱字を果てしなく探したりしていたりしました。
このように時間をかけなくていいことに時間を使ってしまい、自己嫌悪に落ちいってしまうことがよくあります。
プライドが高い人の弱みとなる特徴・心理②
自分の信念を曲げないので、柔軟にものごとに対応することができない。
③自意識過剰
先ほども言ったように、他者の評価が自分の価値を決めると考えているので、自分が常にどう思われるのかを気にしてしまいます。
③-1 傷つきやすい
自分の弱みを認められていないので、それを指摘されるととても落ち込みます。
例えば、僕は自分が昔数字が苦手なことは認められているけど、人前で話すのが苦手なことを認められていませんでした。
それゆえ、エクセルの計算で、「間違ってる!」と言われても傷つくことは少なかったのですが、人前で話して「緊張してた?」と聞かれると深く傷ついていました。
このように自分が弱みとして感じていない、もしは認められていないことを指摘されると傷つきやすいという傾向があります。
③-2 被害妄想
対人関係を敵としてとらえているので、常に他者からどう思われているかを気にしています。
それゆえ些細な言動(軽くいじられることなど)も、自分を否定してきたと感じ、攻撃的になったり、落ち込んだりしてしまいます。
僕は比較的身体が細い方なのですが、昔カナダにいたときに、「細いねーもっとご飯食べたほうがいいよ」と、相手が心配して言ってくれたことを、間に受けて傷ついたことがありました。
このように相手が敵だととらえているので、些細なことが悪口に聞こえてしまいます。
プライドが高い人の弱みとなる特徴・心理③
対人関係を敵ととらえるため、他者から常にどう思われているのかを考えてしまう。
それゆえ被害妄想をしたり、傷つきやすかったり。
④人によく見られたい
④-1 言い訳を先に準備する
「自分が失敗すること」=「自分の価値がなくなること」なので、先に失敗してもいい理由を考え、周りに伝えるようにします。
例えば、大事なプレゼンの前に体調不良をうったえたり、準備を全然していないと言い訳をしたり。
失敗してもいいように布石をおこうとします。
④-2 自慢をよくする
プライドが高い人は他人から「すごいね」と言われることで自分の価値を実感しようとします。
それゆえ、人に自分がいかにすごいかを自慢しがちです。
例えば、SNSで自身の活躍や自慢に関する投稿が多く、人の投稿もいいね数をチェックして自分より多いか少ないかなどを確認して優越感にひたったりします。
無理やり自分を人より優位に立とうとするので、飲みの席などでも自慢話ばかりしてしまいがちです。
プライドが高い人の弱みとなる特徴・心理④
人によく見られるために、言い訳や自慢をよくする。
自分が劣勢になることを恐れ、優位に立つことを望む。
⑤他者に対して厳しい
先ほど述べたように、プライドが高い人は完璧主義なのですが、その矛先は自分だけでなく他人にも向かいます。
⑤-1 すぐにイライラする
特に自分より年下の人がミスをすると、なんでそんなこともできないんだとイライラします。
完璧であることを他人にも押し付けようとしてしまいがちです。
僕も昔働いていた企業のインターン生の企画書の甘さにイラっとし、企画書をほめる事なく厳しい言葉を投げかけてしまったことがありました。
他者に完璧であることを求めるため、他者に厳しくあたってしまいます。
⑤-2 深い人間関係を築けない
常に人より優位であろうとする姿勢があるため、他者に弱みをさらせなかったり、頼れなかったりします。
それゆえ人間関係は基本浅いことが多いです。
僕も自分の弱みを認め、さらせるようになるまでは、本当に心からつながっていると実感できる友人は少なかったと思います。
プライドが高い人の弱みとなる特徴・心理⑤
自分だけではなく他者にも厳しい。
それゆえ深い人間関係を築くことが難しい。
高いプライドを捨てるには?
ここまで読んできて、プライドが自分を生きづらくしていると思った人もいるかもしれません。
プライドを捨てる方法を5つのステップで紹介したいと思います。
ただこれ以上書くと長くなるので、違う記事で紹介することにします。
詳細は、プライド高い性格を直したい! 本当に効いた5つの改善ステップをご覧ください。
プライドが高い人への対処法
では、周りにプライドが高い人がいて、対処に困っている場合はどうしたらいいのでしょうか?
3つの対処法について解説していきます。
1. 本人は自信がなくて悲鳴をあげていると認識すること
プライドが高い人は、自信がないがゆえに、他者から認められようと努力をします。
それゆえ自慢をしてきたり、優位に立とうとしてきたりしてきます。
それが、めんどくさいと思うかもしれません。
しかし、あなたを傷つけようとしているのではなく、他者に認められようと悲鳴をあげているという認識をもてば、少しかわいく見えてくると思います。
僕は周りにプライドが高い人がいたら、「悲鳴をあげている。かわいそう。」と認識することでストレスを感じないようにしています。
2. こちらから弱みをさらす
自分の弱みを見せてあげることで、相手の心を開こうとします。
心理学でも自己開示(=自分のありのままについてオープンにすること)は関係を深くしていく上で重要だと言われています。
僕もプライドが高い人と話すときは、極力自分のおもしろいお酒の失敗談を話すようにしています。
そうすると相手も心を開き、おもしろ失敗談を話してくれたりして、関係が深くなります。
あちらから心を開いてくることは少ないので、こちらから自己開示していく必要があるでしょう。
3. どうしてもめんどくさい場合は、態度でしめす
いつまでたっても自慢をしてきてストレスが大きい場合は、態度でつまらないということを示したほうがいいでしょう。
自慢話が始まったら、少しつまらなそうな顔をしたり、話題を切り替えたり。
さりげなく、相手が「あれ私(僕)ってつまらない話をしてる?」と気づかせてあげましょう。
そうすることで、自慢話の回数自体減るようになります。
プライドが高い人への対処法まとめ
・自信が悲鳴をあげているだけだと理解する
・こちらから失敗談を話すことで自己開示。
・態度でさりげなく面倒だということを示してあげる。
プライドが高い人の特徴・心理まとめ
最後にプライドが高い人の特徴と心理を終わりにしたいと思います。
プライドが高い人の強みとなる特徴・心理3つ
① 一度言ったことはやりきる
② 常に上昇志向
③ 頼りがいがある
プライドが高い人の弱みとなる心理・特徴5つ
① 人よりも優位に立とうとする
② 融通がきかない
③ 自意識過剰
④ 人によく見られたい
⑤ 他者に対して厳しい
基本的にプライドが高いことのデメリットはメリットよりも多いです。
捨てるべきプライドは捨てて、より良い人間関係を築いていきましょう。
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