「人生の目標が見つからない」
「今のまま人生が続いて行くと思うとゾクッとする。」
「かといって、今の環境から変化するのも怖い」
僕自身も就活中に軽いうつになり、人生の目標を見失った時期がありました。
人生に目標がないまま生きるのはしんどい。
かといって現状から変化するのは怖い。
このような狭間で身動きが取れない人は多いのではないでしょうか?
本記事では、就活を途中でやめ人生について人一倍考えた経験と、米国の生きがいコーチ資格を取ったときに得た知識を生かして、「人生の目標の見つけ方」について解説していきたいと思います。
人生の目標の見つけ方【見つからない7つの理由と解決策】
では、どうして多くの人は人生の目標が見つからないのでしょうか?
以下の7つが主な理由です。
①いきなり人生の目標が見つかると思っている
②現状を変えるのが怖い
③人生の目標ばかりに焦点をあて、目的を見ていない
④色んな生き方の選択肢を知らない
⑤一度決めたら必ず目標達成しないといけないと思っている
⑥好きを探す思考に陥りすぎている
⑦1人で目標を見つけようとしている
この7つの理由とともに、人生の目標の見つけ方を解説していきたいと思います。
①いきなり人生の目標が見つかると思っている
これは僕が一度犯した過ちなのですが、多くの人が自己分析をすればすぐに人生の目標が見つかると勘違いしがちです。
例えば、机上で導き出した自己分析を過信し、「これだっ!」と視野がせまい中で選んだ投資コンサル企業で働いた経験がありました。
その時は将来お金を稼ぐことばかりを考えていたので、その企業を選んだのですが、途中で全然それが自分にあっていないことがわかりました。
お金のことだけを目的にした組織で働く中で、やりたくない事務作業、苦手な経理、クレーム電話対応などに追われました。
結果として、心と身体を消耗するだけで終わりました。
人生の目標はいきなり見つかるものではなく、興味のあるものにたくさん触れる中で見つかっていくものです。
ワンピースのルフィーのように「海賊王に俺はなる!」と人生の序盤から目標を決めるのではなく、「海賊王いったん目指そうかな」と航海を続ける中でいろんな目標が生まれてくるのです。
人生の目標の見つけ方として、いきなり「これが目標だ!」と1つの事を信じると視野が狭くなり、目標の幅が限られたものになりがちです。
そうではなく、行動先行で色々ためす中で幅広い目標を見つける事ができます。
②現状を変えるのが怖い
人生の目標を立てて行動する時って怖いですよね。
人間にはホメオスタシス(恒常性維持機能)という、変わりたくない本能が備わっているとされています。
体温調整や止血など生命維持だけでなく、行動面においても新しいこと(=変化すること)を避ける機能が先祖から代々引き継がれてきています。
原始時代に洞窟から出て新たな場所へ探検した人の多くは、動物や自然災害に襲われ亡くなりました。
むしろ危険を冒さずに洞窟の中でこもっていた人の子孫が僕たちなのです。
このように「変化すると危ない!」と遺伝子レベルで刻まれているため、ホメオスタシスが発動し、恐怖という感情を作り出します。
なので、現状から変わることは怖くて当たり前で、変わろうとしない今の自分を責めなくて大丈夫です。
しかし、この恐怖を最小限にする方法はあります。
ここでは長くなるので、別記事で紹介しておきます。
興味のある人は【挑戦できないあなたへ】不安とうまくつき合う5つの方法を読んでみてくださいね。
③人生の目標ばかりに焦点をあて、目的を見ていない
目標を立てるときに多くの人がやってしまうのが、行動目標ばかりに目を向けるということです。
やるべき行動ばかりに目が行ってしまい、結果としてなんのためにやるのかを忘れてしまいがちです。
結果として途中でモチベーションがなくなり、適切な目標じゃなかったと思ってしまうのです。
そうではなく、目標を立てるときは「その先にどうなりたいのか」という目的を自分に問うようにしてみてください。
世界一周旅行にいきたい(目標)
→さらにどうなりたいのか?
世界中の人のいろんな価値観を吸収し、日本の閉塞的なレールに乗った生き方から一度離れたい(目標)
→さらに?
本当は旅だけじゃなく、海外で自由にのんびり暮らしたい(目的)
このように世界一周にいくということはあくまでも行動目標でしかなく、「さらに?」と自問することで、その先に「本当は海外で暮らしたい」という目的が浮き彫りになってきます。
そうすると、現地での暮らしに慣れてみようとか、現地での就職情報についても調べてみようとか、他の行動目標も生まれてきます。
目的が明確になることで、モチベーションが生まれ、結果として人生の目標もたくさん生まれてくるのです。
④色んな生き方の選択肢を知らない
人生の目標の幅は、自分が知っている人生の選択肢の数によって大きく変わって来ます。
例えば僕の場合、大学時代に色んな国を旅している中でイスラエル人の旅人とゲストハウスで出会うことがありました。
話を聞いて行くうちに、彼らの多くは大学を卒業したら1~2年間世界を旅することを知りました。
社会に出る前に、旅をし、多くの文化に触れることで、自分の興味や価値観と向き合う習慣を持っていたのです。
僕はこれを聞いた時に衝撃を受けました。
彼らに会うまでは、4年間で卒業しそのまま大企業に入ることがすべてだと思っていたのですが、もっとじっくり自分と向き合う時間を作ることもありなんだと知りました。
海外に出て色んな人と出会う経験をしてみると、日本の当たり前のルールに縛られず、より自分らしい目標を立てることができるようになると思います。
今、人生の目標が分からないという人は案外自分が生まれ育ってきた価値観や信条に縛られすぎているかもしれません。
日本にはない価値観に触れる機会を持つと、俯瞰して生き方について考えることができるようになります。
⑤一度決めたら必ず目標達成しないといけないと思っている
一度決めたことはコミットしないといけない、という日本独特の風潮ってありますよね。
江戸時代から続く「武士に二言なし」という、意思を変えられない文化をいまでも引きづっている感じがします。
やりきらないと打ち首とまでは言わずとも、このプレッシャーが僕たちを苦しめます。
「途中でやめたら周りに笑われる。」
「途中でやめたら自分が嫌いになる。」
このような状態だと、無難な人生の目標しか立てなくなり、自分の本当に望むような目標は立てないようになると思います。
では、どうしたらこのような信条にとらわれずに目標を立てることができるのでしょうか?
それは、「試作品を作る感覚」を持つということです。
移動手段であれば、いきなり車を作ろうとするのではなく、スケートボードを作ることから始めるということです。
つまり、大きな目標が立ったら、リスクの小さい形で挑戦し、自分の興味を確かめて行くという方法です。
・レストランを始めたいなら、まずはデリバリーで初めてみる
・Youtuberを始めたいなら、まずはインスタライブで友達むけにやってみる。
実際に僕の母親も訪日観光客向けの料理教室を作ろうと思って躊躇していたところ、この試作品思考で挑戦したらうまくいきました。
最初は単発イベントで行い、うまく行ったので現在はグループを作って本格運用しています。
いきなり大きい目標に挑戦しないといけないと思うと、その目標を達成しないといけないプレッシャーが出すぎて、やる前から諦めてしまいます。
しかし、試作品を作る考え方を持っていたら、「ただの実験だから失敗してもいいや。やってみてから本腰入れるか決めよう」と思え、結果として大きい目標に1%でも前進することができるのです。
⑥好きを探す思考に陥りすぎている
「好きなことで生きていく」という生き方がYoutuberを筆頭に過去トレンドになっていた時期がありました。
好きなコスメの紹介をして稼ぐYoutuberや、好きなゲームをするだけで稼いでいるYoutuberをみると、うらやましいと思うかもしれません。
しかし、彼らは裏で企画作業や編集作業など地道な作業をやっていて、それが仕事の7~8割以上を占めていると思います。
目標を見つけるときに自分の「好き」ばかりに注力を当ててしまうと、途中で辛いことが見えたときにがっかりし諦めてしまいます。
そうではなく、「辛いこともあるだろうけどまずはこれをやってみよう」くらいの感覚で行動すると、肩の力が抜きながら目標へと向かっていけるようになります。
僕自身も最初このブログを運用することは楽しいことばかりだと思っていていましたが、競合分析、編集や校正など大変なこともたくさんあります。
しかし、この各作業の面白さみたいなものを見つけながら執筆することで継続することができています。
例えば、競合分析であれば最初は作業としか思っていなかったのですが、今は他のブロガーさんの自分にはない考え方を吸収できると思って楽しんでいます。
このように、目標に向けて行動し始めたら、どうそれを楽しむかも考えてみると良いかもしれませんね。
今まで好きなことを見つけようとし過ぎてきたと思う人は、【情熱の持ち方】情熱がないときは育てるがセオリーもぜひ読んでみてくださいね。
⑦1人で目標を見つけようとしている
1人で目標を見つけようとすると、思考が深まらずにうまく行かないことが多いです。
そんな時は、友人や家族に「壁打ち」をしてもらいましょう。
壁打ちとは、相手に質問を投げかけてもらうことで堂々めぐりしている思考を整理するというものです。
「どうしてそう思うの?」
「いつまでにやるの?」
「具体的にはどういうこと?」
「他にはある?」
といったように、相手に思考を整理する質問をしてもらうことで目標を見つけていきます。
実際に、医学用語でもオートクライン効果というものがあります。
それは、情報伝達した細胞自体が、伝達をする行為自体で新たな情報を得るという活動のことで、この壁打ちは細胞レベルでも行われています。
引用元:https://www.cell.com/trends/cell-biology/fulltext/S0962-8924(15)00218-4
※写真の中の上の活動がオートクラインです。Y字になっている細胞が発信側です。
もし、壁打ち相手がいない場合は僕、ベーやん(@kazuyaisobe)までDMしてみてください。
壁打ちのプロであるコーチング資格を持っているので、人生の目標を見つけるサポートを人よりも上手くできます。
人生目標の見つけ方よりも具体例!
ここまでは人生の目標が見つからない原因と解決策について話してきましたが、具体的な誰かの人生の目標の例があると、さらにイメージがつかみやすくなるかと思います。
以下人生の目標の具体例について、僕の例をもとにわかりやすく解説しているのでぜひ読んでみてください。
人生の目標見つけ方まとめ
最後にここまでの内容をまとめて終わりにしたいと思います。
人生の目標が見つからない7つの理由と解決策
①いきなり人生の目標が見つかると思っている
→むしろ行動する中で見つかるものです。机上で考える時間よりも、行動している時間を増やしていきましょう。
②現状を変えるのが怖い
→変わりたくないホメオスタシス機能があるので当たり前。現状を変えられないという人は、【挑戦できないあなたへ】不安とうまくつき合う5つの方法を読んでください。
③人生の目標ばかりに焦点をあて、目的を見ていない
→「そもそもどうしてこの目標を立てたのか?」を自分に問うことで、目標の先にある目的を見つけましょう。モチベーションの源泉がそこにあるはずです。
④色んな生き方の選択肢を知らない
→限られた価値観の中で出てくる目標は、限られたものにしかなりません。日本にはない価値観を吸収しに、海外に行ってみるのもありです。
⑤一度決めたら必ず目標達成しないといけないと思っている
→「武士に二言なし」は死語です。まずは試作品を作るくらいの実験思考で、目標に挑戦してみましょう。
⑥好きを探す思考に陥りすぎている
→好きなことに固執しすぎると、目標への道のりにある困難が辛いものになってしまいます。そうではなく、辛いことは前提としてあることは承知の上で、それをどう楽しむかを考えていきましょう。
目の前のことをどう楽しむかは、【情熱の持ち方】情熱がないときは育てるがセオリーを読んでみてください。
⑦1人で目標を見つけようとしている
→1人で目標を考えていても思考は深まりません。人に話すことで壁打ちし、思考の整理をしていきましょう。
この7つすべてを行う必要はありません。
自分に当てはまりそうな理由から、1つでもいいので解決策を試してみてください。
以上、【人生の目標の見つけ方】見つからない7つの理由と解決策でした。
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