「失敗を恐れず挑戦しろ!」
世の中の成功者はみな口をそろえてこう言います。
しかし、多くの人はこのように思うのではないでしょうか?
「挑戦して失敗したら自信を失うんじゃないか。」
「挑戦して失敗したら、周りにバカにされるんじゃないか。」
挑戦できないから困っているのに…。
挑戦するときに出てくる不安にどう対処したら良いのか、結局いつもわからないですよね…。
そこで、本記事では世の中の成功者が教えてくれない、挑戦するときに出てくる不安とうまく付き合う5つの方法を紹介していきたいと思います。
僕自身就活うつから、新卒で海外に挑戦した経験があるので、人一倍不安に対処する方法は学んできました。
挑戦に悩むあなたは、ぜひそんな僕の経験を生かしてみてください。
挑戦するときに不安になるのはどうして?
そもそも人間は挑戦するときなぜ不安になるのでしょうか?
まず挑戦できない原因を知ることで、うまく対処していきましょう。
原因1 変わりたくないという人間の特性が働くから
ホメオスタシス(恒常性維持機能)という言葉を聞いたことがありますか?
これは環境が変化しても一定の状態に保とうとする人間の特性です。
例えば、寒くなれば体をふるわせることで熱を出し体温を維持しようとするし、ケガをすれば菌を排除するように白血球が働きます。
生命の維持に不可欠な機能ですね。
この機能は挑戦するときにも、現状から変わらないように働きます。
なぜなら、挑戦するということは気温が変わるように、自分を取り巻く環境が変化することにつながるからです。
例えば僕の場合、海外で新卒から仕事に挑戦しよう思い立ったときは、正直怖くて長い間悩んでいました。
「もしお金が稼げなくなったら、道端でのたれ死ぬんじゃないだろうか。」と不安になっていました。
このように「海外で働く」という環境の変化に対し、「日本にとどまって仕事をする方が安全」とホメオスタシスが潜在的に動き、挑戦に不安を覚えたのでした。
したがって、単に私たちの意志が弱いというよりも、変わろうとしない特性(=ホメオスタシス)が働いて挑戦をはばんでいると考えられます。
原因2 村八分になることを恐れているから
「村八分」とは、江戸時代からの風習で、村の掟や秩序を破った人や家族が仲間はずれにされることです。
生活の全体のうちに葬式と火事(二分=20%)以外は付き合わせないことから、村八分と使われていたと言われています。
葬式に関しては死体を整理しないと腐敗して匂いがするし、火事は飛び火すると村中が焼失する可能性があります。
そういう意味で葬式と火事だけは関わるとされていたそうです。
このような江戸時代に始まった村社会の文化を、私たちはまだ持っています。
例えば、空気読めない(KY)とか、みんな同じように行動すべきという同調圧力とか。
僕も新卒から海外で就職に挑むと決意したときは、みんなと違う人生を歩むことをバカにされるのではないかと恐れていました。
このように、新しいことや人と違うことをする時に、みんなに疎外されること(=村八分)に不安を感じ挑戦できないのです。
挑戦できないときに不安に対処する5つの方法
では、こんな不安になっていた僕がどのようにして新卒から海外で挑戦できるようになったのでしょうか?
実践した具体的な以下の5つの方法について紹介したいと思います。
①不安は本当に自分が行きたい道を示すコンパスと思う
②できるだけ高い目標を立て66日継続する
③自分の理想の姿を可視化する
④ドリームキラーを排除する
⑤どうしても挑戦できない時はチームを組む
①不安は本当に自分が行きたい道を示すコンパスと思う
安全でつまらない道と危険だけどワクワクする道。
人生が一度だとしたら、あなたはどっちを歩みたいですか?
私たちは心(=感情)を頭(=思考)で押さえつけてしまいがちです。
安全な道ほど、いろいろ論理的に考えた結果選んでいます。
例えば僕の場合は、最初は安全を取ろうと新卒から周りと同じように大手に就職しようと思っていました。
自分の興味のある会社よりも、大手の名前の通ったところを中心に面接を受けていました。
そうした方が、安定も社会的地位も獲得できると考えたからです。
しかし、僕の心 (=感情)は海外の社会企業で働くことを求めていたので、途中でメンタルがおかしくなり引きこもりになりました。
そんな時にたまたま読んだ岡本太郎さんの本にこんなことが書かれていました。
*岡本太郎:万博の太陽の塔で有名な日本を代表する画家
安全な道と危険な道があるなら迷わず危険な道を取れ。
危険な道こそ本当に自分が求めている道だ。
この言葉を聞いてハッとしました。
日本で安全に就職する道と、海外で不安になりながらも挑戦する道。
「人生一回ならどっちを選ぶ?」
こう自分に問うてみると、海外のことを考えているときにワクワクしている事に気づきました。
危険な道、つまり自分が不安になる道ほど心は求めているんだとこの時わかりました。
ホメオスタシス(=現状維持機能)を打ち負かして挑戦するには、「不安が行きたい道を示してくれるコンパスである」と認識する必要があります。
このように不安をポジティブにとらえることが挑戦のスタート地点です。
人生一回なら、自分はどっちの道に行きたいのかを考えてみましょう。
そもそもやりたいことが見つからないという人はこの記事を読んでみてください。
②できるだけ高い目標を立て66日継続する
不安が自分の味方であると認識できたら、次は具体的に目指す姿を明確にしていきます。
ホメオスタシスが機能して現状維持している状態では、コンフォートゾーン(安心・安全ゾーン)の内側にいます。
そしてその外側に行こうとすると、内側(現状)に引き戻そうとする力が働きます。
僕はこのブログの記事を月4記事あげて行くことを当初目標にしていたのですが、元々怠け者な性格もあり、日に日にどんどん記事の本数が下がって行きました。
「怠け者であれ」という元々の現状維持機能が働いてうまくいかなかったのです。
なので、まず今の自分のコンフォートゾーンの外に目標を立て、それに挑戦している状態を維持する必要があります。
僕の場合は、記事数を月4本から月に8本に変更しました。
「8本も書けるのか?」と最初は疑っていましたが、コンフォートゾーンに戻りたくないと意識して継続したことで、自分をコントロールしながら目標を達成することができました。
今では、月8本書かないほうが気持ち悪くなるくらいにまでなりました。
また、最新の研究によると、人は物事を習慣化するのに66日かかると言われています。
まずはコンフォートゾーンの外に目標を設定し、その目標を66日間継続してみましょう。
逆にコンフォートゾーンの外でホメオスタシスを作り出せば、自分の人生の次元をあげることができます。
③自分の理想の姿を可視化する
「高い目標を立て継続しよう!」というと、
「いやいや、継続できないから挑戦するのが不安なんだよ」
という人がいるかもしれません。
その気持ち僕もわかります。
朝ブログを書くために早起きする目標を立てていたのですが、何度も挫折して布団の中へと逃げ込んでいました。
このように目的を見失って行動が続かないということは誰にでもよく起きます。
そんな時にオススメなのが、ビジョニング(Visioning)という手法です。
ビジョニングとは、絵や写真などを使って目標を視覚的にイメージすることです。
僕のビジョンボード例
オーストラリアの大学が行なったバスケットボールのフリースローの研究があります。
そこでは、20日間実際に練習したグループと、20日間イメージトレーニングだけをしたグループに、同様のゴール決定率の上昇があったと報告されています。
このように視覚的にイメージすることは、あたかも実現しているかのように錯覚を起こすと言われています。
より自分が目標に達成しているイメージを、絵や写真などを使って鮮明に毎日みることで、目的を見失わずに行動することができます。
ビジョニングのやり方を知りたい人は、正しいバケットリストの書き方とは?実例つき5ステップをご覧ください。
④ドリームキラーを排除する
多くの人が不安で挑戦できないのは、村八分(=社会から疎外される事)を恐れるためだ先ほど説明しました。
しかし、「人の目を全く気にするな」というのは、人間が社会動物であるかぎり難しいです。
なぜなら、「社会で居場所がない=社会的死」を意味するためです。
しかし、人の目を今よりも気にしないようにする方法はあります。
個人的にオススメなのは、人間関係を整理しドリームキラーを排除するという方法です。
ドリームキラーとは、夢や目標に対してネガティブなリアクションをする人たちのことです。
夢を否定したり、善意で安全策を提案してきたりする人のことです。
基本的にそのような人の目が気になって行動できないケースが多いです。
「否定されるんじゃないかな…。」
「バカにしてくるんじゃないかな…。」
と彼らの目を気にして挑戦が不安になるのです。
例えば、僕の場合であれば
「新卒は大企業で就職したほうがいいんじゃない?」
「海外に1年目から行くなんてリスキーすぎるよ」
と僕の夢を否定してくる人たちがドリームキラーでした。
そのような人とは関係を断ったり、難しければできるだけ距離を置いたりするようにしました。
具体的には、飲み会に誘われたら断ったり、ラインで連絡がきても時間を置いて返すようにしたりしていました。
もちろん、人として好きで今後も付き合いたいという人を無理に排除する必要はないです。
しかし、ネガティブな反応をするドリームキラーを洗い出し、そもそも自分の村(人間関係)から排除することで、夢を応援してくれる人の割合が相対的に増え、挑戦しやすい環境が整います。
僕はこのプロセスを踏んだことで、昔よりもめぐまれた人間関係の中で挑戦を楽しむことができるようになりました。
ドリームキラーの対処法に関しては、ドリームキラーの意味とは?【実例つき7つの対策】を読んでみてくださいね。
⑤どうしても挑戦できない時はチームを組む
「それでも挑戦するのが不安でできない。」
という人もいるかもしれません。
どうしても挑戦できない時は、チームを組むことがオススメです。
人にどう思われるかを気にするときに、その目が他に人にも分散されたら少し気が楽になりますよね。
小学校の頃に、一人で怒られるのと、何人かで怒られるのでは痛みが全然違ったと思います。
僕は一人でやるのが怖いと思った時は、誰かとタイアップしてやるようにしています。
例えば、フィリピンの学校で夢を見つけるワークショップを開くときに、一人でやるのは怖かったので、友達の作家さんを招いて実施したりしていました。
ワークショップ当日も仲間がいるのは本当に心強かったです。
失敗したときに一人なら痛みは100%ですが、二人なら50%。
痛みも分散します。
挑戦できない時は、誰かを誘ってみるのもありです。
挑戦できない!不安とうまくつき合う方法まとめ
最後にここまでの内容をまとめて終わりにしたいと思います。
挑戦できない!不安とうまくつき合う方法まとめ
①不安は本当に自分が行きたい道を示すコンパスと思う
不安を感じる道ほど本当は行きたい道。不安をポジティブにとらえることが挑戦のスタート地点。
②できるだけ高い目標を立て66日継続する
コンフォートゾーンの輪を外に広げていく。そのためにあえて高い目標を立て、継続する。
③自分の理想の姿を可視化する
挑戦を始めても継続できるか不安な人は、目的を常にリマインドするために目標を絵や写真で可視化する(=ビジョニング)。
④ドリームキラーを排除する
挑戦するときに他人の目が気になってしまう人は、周りにいるネガティブなドリームキラーを排除し、ドリームサポーターの割合を増やしていく。
⑤どうしても挑戦できない時はチームを組む
それでも挑戦できない時は、一人で始めるのではなくチームでスタートする。失敗の痛みが分散されるので、挑戦しやすくなる。
また、目標達成に関しては、コーチングを受けるという方法もあります。
コーチングとは目標達成をより高くより早く実現するためのコミュニケーション技法です。1年かかるものを3ヶ月で達成するなど、コーチがバックでサポートしていくことで目標をどんどん達成していきます。
以上、【挑戦できないあなたへ】不安とうまくつき合う5つの方法でした。
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