「コーチングを学びたいけど、初心者で何から始めていいか分からない」
「効率よく学ぶにはどうしたらいいか知りたい」
コーチングを学び始めるときにこんな悩みを私も持ちました。
そこで、これからコーチングを学ぼうと考えている初心者の方のために、効率よくプロレベルまで到達するための学び方を4つのステップをまとめました。
80万円ほどかけて日米のコーチング資格を取得した私ですが、勉強に関してたくさん失敗もしてきたので、皆さんが二の足を踏まないように失敗談なども踏まえて書いていけたらと思います。
記事の終わりには、読者限定の特典もあるのでぜひ最後まで読んでみてくださいね!
コーチング初心者が勉強を始める前に知るべきこと
4つのステップに入る前に、コーチング初心者が知るべき勉強の法則があります。
それは、「インプット:アウトプット=3 : 7」という法則です。
インプットは、知識を吸収することを指し、アウトプットは、知識を実際に使って実践をすることを指します。
コーチングを学ぶときは特にアウトプットに重点をおくことをオススメします。
なぜなら、コーチングのセッションは理論通りに進まないことが多いためです。
コーチングのフローは、目標設定→現状把握→行動設定と進むのですが、セッションによっては目標設定だけで終わることもあったりします。
例えば、私がコーチングを学び始めたころ、本で理論を学ぶばかりで、セッションを行った同僚に「なんだかロボットみたいで話している感じがしなかった」と言われたことがありました。
そのセッションは、僕がお決まりの流れに沿って進めてばかりで相手が望んでいる会話ができていなかったのです。
もちろん、コーチングには型はありますが、その通りにいかないことも多く、実践を中心に柔軟性を鍛えていかなければなりません。
例えば、空手の型ばかりを学んでいても、試合ではその通りに相手が動いてくれないように、コーチングのセッションでも相手は思い通りのことを話してくれません。
むしろ、セッションを何度も積み、うまくいかなかった経験を本などで振り返ることでスキルが身についていきます。
したがって、コーチングでは理論を学ぶことも重要ですが、それ以上に実践を中心に行っていくべきだと言えます。
コーチング初心者からプロレベルになるための4つのステップ
それでは、もし私が今コーチング初心者で、1から勉強を始めるとしたら行う4つのステップを解説していきたいと思います。
ステップ1 コーチングを学ぶきっかけを整理
コーチングの勉強のノウハウよりも大切なことがあります。
それは、あなたがコーチングを学ぼうと思ったきっかけを再認識することです。
私の場合、コーチングを学ぼうと思ったきっかけは、職場で研修生の担当になり、育成がうまくいかず迷っていたことでした。
「もっとやる気を出してもらうにはどうしたらいいのだろう?」
「手をかけすぎずに、自発的に動いてもらうにはどうしたらいいのだろう?」
このような悩みを持っていた時に知ったのがコーチングでした。
コーチングは相手の自発的な目標達成を支援するためのコミュニケーション技法だと知り、「この技法を通して、もっと部下がイキイキと働いてもらえるようサポートしよう」と思うようになりました。
あなたのコーチングを学ぶ目的は何でしょうか?
目的によってどのようにコーチングを使っていくべきなのかが変わってくるため、まずはきっかけを再認識することから始めましょう。
ステップ2 コーチングとは何かをざっくり知る
学ぶ目的が明確になったら「コーチングとは何か」についてざっくりと知ることから始めましょう。
“ざっくりと“と書いたように、初心者がコーチングの知識を隅から隅までインプットしていく必要はありません。
なぜなら、先ほども述べたようにコーチングは実践しないとどのようなものかがつかめないし、使えるスキルが身につかないためです。
では、どのようにざっくり学ぶことができるのか3つに分けて紹介したいと思います。
①ネットで検索してみる
この動画は私のコーチング講座の一部を抜粋したものなのですが、このようにコーチングとは何かについて簡潔に解説してくれている動画や記事がネットにあります。
ネット情報は正確なものもそうでないものもあるので、すべてを鵜呑みにする必要はありませんが、いくつかの動画や記事を読めばコーチングの雰囲気はつかめるかと思います。
また、他の記事でもコーチングについて一通り概要がわかるようにまとめた記事もあるので、気になるひとは読んでみてください。
②本を読む(1冊で十分)
続いて何を始めるにも定番の読書ですが、注意してほしいことが1つあります。
それは、買う本は1冊で十分であるということです。
理由は先ほどと同様で、本をいくら読んでも実践なくしてコーチングは身につかないためです。
野球の打撃の理論書を読んでも、実際の打席でヒットを打てないのと同じです。
むしろ、実践を通してわからなかったことを復習するときや、知識の肉付けを行うときに、本をたくさん買って読むのがいいかと思います。
なので、まずはコーチングについてやさしく解説されている、初心者向けの本を1冊読んでみましょう(下の書籍参考)
コーチングが具体的にどのようなものでどう機能するのかを、飲料メーカー勤務の30歳の女性が部下との対話の中で学んでいく様子を描いている。ストーリー仕立てで非常に読みやすい入門書。
コーチングの定義、スキル、導入事例などをすべて網羅して学ぶことができ、人材・組織開発としてのコーチングを学ぶことができる入門書。
人間の可能性を信じ、それぞれの個性を尊重しながら信頼関係を築き、部下を自律型人材へと育てていくためのコミュニケーション・スキルであるコーチングの入門書。
自分にあったコーチングの本を見つけたい人は、【2024年版】おすすめコーチング本を目的別で厳選! 私がコーチ起業するまでに読んだ16冊を参考にしてみてください。
③コーチングの無料体験を受ける
これは本を読んだ後に私が実践したことなのですが、スクールやプロコーチが行っている無料のコーチングを受けるという方法があります。
「百聞は一見にしかず」という言葉もあるように、実際にコーチングを受けてみることで、具体的にどのような流れで何を行うのかがわかります。
私も初めてコーチングを受けてみたときに、「コーチングでは、質問ばかりするのではなく、クライエント側がたくさん話せるように聴くことに徹するのか」と気づいたことがありました。
このように、実際に自分がクライエント役としてコーチングを受けてみると、コーチングのイメージがより鮮明になるかと思います。
ステップ3 体系的に学ぶ
ステップ2まで終えた人は、コーチングが何かという概要はつかめているかと思います。
ここからは、コーチングが自分の解決したい問題や達成したい目標に必要なスキルだと感じられた人向けのステップになります。
ネットや本だけでは学べない、より実践的なコーチングについて学んでいく段階になります。
私個人のオススメとしては、以下の2つの方法が実践的でいいかと思います。
①コーチングスクールに通う
まず、コーチングスクールに通うという選択肢です。
スクールのメリットは直接講師や他の生徒とセッション練習ができるという点にあります。
テキストに沿って学びながら、その場でスキルや流れの実践を行うことができるため、自分の得意不得意がすぐにわかり、スピード感を持ってスキルを習得していくことができます。
②動画講座(e-ラーニング)で学ぶ
次に、数10~100万円をかけてスクールに行く予算がない人や、コーチングで独立まで考えていない人に関しては、動画講座(eラーニング)もオススメです。
一通りのコーチングの歴史や定義、スキル、フローなどについて動画で学んだ後、コーチと電話を通して実践練習を行います。
自分が空いている時間に受けられることと、予算も3~6万円ほどと、コスパよくスキルを身につけられるというメリットがあります。
コーチングのオンライン講座に関しては、プロコーチがおすすめする12コースをまとめた以下の記事も参考にしてみてください。
ステップ4 身近な人にコーチングを行う
スクールや動画講座で一通りコーチングについて体系的に学んだ後は、ひたすら実践を積んでいきます。
最初に述べた、「インプット:アウトプット=3 : 7」の法則を思い出して、身近な人に練習相手になってもらいます。
例えば、家族、友人、コーチングスクールの同期、職場の同僚や部下などに、月1回でもいいのでセッションをさせてもらい、フィードバックをもらいます。
私の場合は、会社の部下のキャリア面談や、友人の人生相談などにコーチングを使って練習していました。
実践を通してコーチングを学ぶことで、「できていること」や「できていないこと」が見え、本などでも復習がしやすくなります。
まとめ
最後に、コーチング初心者からプロレベルになるためのステップについて再度まとめて終わりにしたいと思います。
・コーチングを学ぶときの法則
「インプット:アウトプット=3 : 7」で、実践メインで知識やスキルを身につけて行くこと。
・コーチング初心者向けのステップ
ステップ1 コーチングを学ぶきっかけを整理
そもそも何にコーチングを使うのかを再認識する。
ステップ2 コーチングとは何かをざっくり知る
コーチングの概要について、ネット・本・無料体験を通して理解する。
ステップ3体系的に学ぶ
スクールや動画講座(e-ラーニング)を通して体系的に理解する。
ステップ4身近な人にコーチングを行う
家族、友人、同僚や部下などコーチングを受けてくれる人にコーチングの練習相手になってもらう。
以上、コーチング初心者からプロレベルになるための4ステップでした。
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